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05.05.11 水曜日
SYNTAX ERROR
その漢は人生を二倍楽しんでいるような漢だった。
すなわち、正統とカオスの周縁を往き来する漢。
いつも行動が楽しみに向かっている漢。
漢が今夜来庵するという。
9時に永福町駅で待ち合わせたが、己が15分遅れることとなった。
君ならどう待つ?
本を読む?
コンビニで立ち読み?
面白くないな。
漢は、小料理屋に入って酒を一杯呑み、主人と会話を楽しんでいた。
永福町民の己が一度も征った事のない店で。
彼をコンピュータで解析しようとすると、
コンピュータはたちまちERRORを起こすだろう。
“SYNTAX ERROR”吉田真太が来庵。
近くアニメの仕事をすべく4ヶ月ほど渡米するのだそう。
銭湯へ征き、水風呂でトランスした後、
庵で呑む。
明日、朝の八時に米国大使館に征かなければならないので
泊まっていくという。
盛り上がっているところに
“千年建築への憧憬”伊藤啓二が還ってきて闖入。
真太も啓二も、人見知りしないタイプなのでソッコー3人で盛り上がる。
2時くらいに寝ようと思っていたが、話が面白過ぎて布団に移動できない。
抽象に抽象を重ねた話で、しかし、3人ともなにについて話しているか
イメージが共有できているという稀有な語りで
しゃぶりついて楽しんでいると朝の四時。
真太は朝の六時に起きて家を出ていく。
一流の商社マンだ。
己と啓二はふたりして寝坊する。
投稿者 多苗尚志 : 2005年5月11日 15:50編集
[ 伊藤啓二伝
・吉田真太伝
・永福庵来庵帳
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