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- ぽろりとたかじん
05.11.11 金曜日
ぽろりとたかじん
金曜の夜がふと空く。
最近、いきなり電話していきなり呑むのがお気に入りだ。
それでタイミングがバシッと合うと、大袈裟だが運命を感じる。
今日は…
既に何回かいきなり予定を合わせようと電話するがここんとこずっとフラれている
“小さくてもピリリと辛い小岩”佐々木孝仁にもう一度チャレンジだ。
電話一発で出る。
「はい、来たぁ!」
孝仁「来ました」
「来たねぇ」
孝仁「ひさしさん…」
「あ?」
孝仁「今日はハナ金ですよ」
「そうだよ、お前さん空いてんのか?」
孝仁「空けてました」
「笑。嘘つけこの野郎」
孝仁「いやいや、ホントですって。今週、今日以外は全部徹夜でした。」
「爆笑。」
孝仁「今日来た誘いも全部断ってお待ちしてました。」
「笑。嘘つけこの野郎」
孝仁「いや、ホントですってこっちから電話しようと思ってたんですから。」
「そうか。じゃあどこにするか。たかじん職場どこだっけ」
孝仁「(だから)銀座です(ってば)」
「銀座か。銀座いってもいいなぁ。渋谷にするか。」
孝仁「はい。渋谷だと一時間後くらいですかね。」
「おせぇよ!もっと速攻。」
孝仁「わかりました。じゃダッシュで」
「あ」
孝仁「はい。」
「恵比寿にすっか!」
孝仁「恵比寿でしょう!」
恵比寿は室内クライミング場があるなどのことから、
我々クライマー(ロッククライマー)の聖地である。
己は恵比寿は会社から近いので8分で着いてしまった。
いかにたかじんのダッシュと言えどやはり30分くらいはかかるだろう。
己は少し腹も減ったのでウェンディーズでチーズバーガーを二個喰う。
200円だ。
己はガンガン喰ってしまうのでこれくらいハンデをつけておいた方がよいのだ。
まだ15分。
吉牛もくっとくか。
カレ牛を頼む。
まだ30分。
メールもなにもこない。
天下一品ラーメンも…
いやいやいや。
ホントは己はたかじんと刺身を食いたいのだ。
これ以上喰うと刺身が食えなくなる。
たかじんが遅い。
天下一品に入ってみる。
たかじんが遅い。
こってりラーメン並を頼んでみる。
たかじんが遅い。
ああ、ラーメン来ちゃったよ。
食べ終わった頃たかじんから電話が
「着きました!どこにいらっしゃいますか?」
己の苦悶を知らぬさわやかな声に多少の殺意を覚えつつも合流!
まず、前回のロック呑み会でも使った刺身の超うまい店を攻めるが満席。
仕方ないのでロック仲間とみつけた生ビールの超うまい店を攻めるが満席。
刺身を探し歩いて恵比寿をぐるぐるぐる回るがどこも満席。
なんじゃ恵比寿ぅ!
ここは恵比寿マスターに助力頂くしかない。
恵比寿のことならなんでも任せてという彼に電話だ。
「ああ、もしもし、恵比寿で刺身のうまい店をご紹介頂きたいのですが」
彼「何店かあるよ」
電話番号を教えてもらい、早速たかじんが店に電話するという超効率アタックを
かますが、どこも満席。
「わかった、ちょっと自力で探してみますわ。」
彼「すまないねぇ。今日はどういう呑みなの?」
「いや、金曜の夜にぽろりとたかじんと都合が合ってね。じゃ呑もうかってことで
これからサシ呑みですわ。」
彼「ちょっと楽しそうじゃないの。」
「あれ?今どこですか?もしかして溜池山王?」
彼「そう会社ですよ。」
「じゃあちょっと後で合流もあり得るんじゃないの?」
と言った時己は横目ですごいものをみつける。
「おっとぉ!!いやぁ、今恵比寿の町中から電話してるんですけどね、
我々が電話してる先のスナックの店の名前があなたを示唆してますよ。」
彼「おお?」
「店の名前はTOSHIですよ。谷口さん!」
これは“嬉しい好漢”谷口正俊の登場を告げている。
己とたかじんは恵比寿神社の近くにおしゃれな魚の店をみつけ、
そこに入ることにした。
入ろうとした瞬間、その店がホットペッパークーポンに対応してることがわかり、
ホットペッパーを探して8分くらい歩き回り、結局みつからないので
その時いたピーコックの近くの居酒屋に入ることにした。
肝心の刺身はあまりうまくないし、うるさい店だったが店員のサービスがよかったので気に入った。
思えば初サシ呑みということでたかじんと己はバカスカ呑んだ。
己が仕事の話や近況の話など外面をなでるような話ばかりをしていると
たかじんが
「ひさしさんの理想とする人物像ってどんなもんすか!」
と斬りこんできた。
こいつ。
おもしれぇ。
投稿者 多苗尚志 : 2005年11月11日 16:03編集
[ 谷口正俊伝
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