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06.09.14 木曜日

多苗尚志のサシ呑みアンバサダー 23 中西祐

その倭と初めて出会ったのは02年だ。

大勢で呑んだ場に一緒にいたようだ。

いたようだというのは、倭から最近になって聞かされて
「ん?ああ!あ、いたねぇ!」という感じだったからだ。

その後、倭は己の誕生会イベントに来てくれた。

呑み会で一度顔を合わせたくらいでつきあいが続く人を義理堅いと己は呼ぶ。

その倭は好印象だった。

その後、今度は彼が参加している団体パラサイヨのイベントに、己が足を運んだりした。

彼はその団体で主要メンバーのようで、大勢の客がいるのだし、
己1人が来たところで手厚い迎えはできず、ケアもできない。

その団体において彼1人とだけつながっていたわけではないという背景もあった。

それから、なんとなーく知ってはいるけれどという薄いつながりでずっと来た。

 
己はパラサイヨに参加して二年が経ったところで、1年の活動を支えるひとつのチームの團長となった。

その団を結成する時、己はその倭、"吟遊詩人"中西祐を選んだ。

人事には直感がささやくのだ。

この1年、彼と組んだら面白いよ、と。

初めて出会った時、印象が薄いと言えば薄かったのだが、己は覚えていた。
印象の薄い人は失礼なくらいサクサク忘れるのに。

なにか残っていたトゲがあったのだろう。

彼もまた、人を選ぶというわけではないが、ただ呑んでるだけでは友達にならない倭だ。

なにかを共有したり、一緒に仕事をしたり。

不器用な感じなのだ。

彼を理解するにはそういったことが求められる。

 
ハッキリ言える。

己がパラサイヨに入っていなければこの倭とは理解し合えず、ただの知り合いでずっといただろう。

そして、今、初めてサシで語っている。

平日の夜の三時を回っても尚熱く。

彼自身が言っていることだが、奴と己とでは

「思考」が違う。しかし、「指向」が一緒だ。

ゆうは現実的だし、己は理念的だ。

話していてことごとく、「いや、それよりも...」となることがある。

だが、目指しているところはフィリピンの子供たちの明日であり、人生の感動の共有だ。

だから、意見が違うことすら楽しめる。

むしろ、ふたつの考え方が出てよかったね!とすらなる。

自分とは違うタイプの相手。でも、愛してる。

新しい心地よさがある。

寝てますけど。

投稿者 多苗尚志 : 2006年9月14日 11:49編集
[ 中西祐伝多苗尚志のサシ呑みクエスト ]

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