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06.10.15 日曜日
“そう言うならの受け”
//a story/友との物語//
夜も更け3時半。
不夜街渋谷はそんな時間も営業中で。
男がふたり歩いている。
ひとりは多苗尚志である。
「じゃあ、天一(ラーメン)征くか」と、相手を誘う。
「なにが「じゃあ」なんだよ。ま、イケと言われればいきますがね。」
その倭[おとこ]、風貌は冴えない。イケてない。
死んだ魚のような目をしている。
だが、人の誘いや期待を受けた時にはその死魚の目が…
…光らない。
死んだままである。
むしろ、死んだまま誘いや期待に応えるところが彼の魅力なのだ。
そう。
“ニセライター”新保輝之(ちょふぃーな)である。
彼は受け型だ。
自分から誘ったり発案したりというよりも、誘われたり頼られた時に応えるところに得意があるタイプ。
同じく受け型である“小さくてもピリリと辛い小岩”佐々木孝仁を鑑みるに
彼は“ノリノリの受け”である。
誘いに対し「いきます!」とか「もち!」とか言ってノリノリに応える。
ちょふぃーなは“そう言うならの受け”だ。
「はぁ、まぁ、そう言うなら。」っつって受ける。
すごく自然に。
彼は夜中の3時半にわざわざこってりしたラーメンなど喰いたくない。
「パラサイヨ60傑」の中でも多苗と共に最貧困層の双璧を成すのだから
無駄な金は使いたくないはずだ。
(※パラサイヨとは)
でも「はぁ、まぁ、そう言うなら。」って受ける。
多苗はそれが面白くて好きなのかも知れない。
やった、やられた。手に入れた、失った。
そうした損得のさわがしい表と裏に惑わされない。
表が出ても裏が出ても飄々と死んだ目をしている。
ラーメンを食べ終えて朝四時。
たぶん彼女は起きている。
“藍田玉を生ず”五十川藍子に電話。
「ああ。今からちょふぃーなと泊まりに征くから。」
隣でそれを聞いていた彼が
「誰?あいちゃん?俺もいくのかよ!」と苦笑しつつも
ついてくる。
一応、瞬間的には常識的に焦ってみせるが
結局、死んだ目をして受ける。
多苗はそれが面白くて好きなのかも知れない。
//an event/事象//
“マザー会計”落合加奈恵惜別の3次会解散した後“ニセライター”新保輝之と天下一品へ
朝三時のラーメン。ラーメン解禁以後、太るとか太らないとかどーでもいい。
エントロピー増大の法則に体を委ねている。
その後、そのまま吉田宅へ。
“MAHY”吉田秀樹は先に寝ていた。
あいちゃんに電話がつながらなかったらどうしていたか。
最近、感が冴えてるのでつながらないイメージは皆無。
投稿者 多苗尚志 : 2006年10月15日 20:56編集
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