« 飯がうまいバーってあるよね | メイン | 秘密の特訓 »
- 11/27
- 多苗尚志のサシ呑みクエスト 33 蓮見太郎
06.11.27 月曜日
多苗尚志のサシ呑みクエスト 33 蓮見太郎
"小さな巨人"蓮見太郎とサシ呑み。
この倭もまた出会って5年ですか。
一時期、女の子とばっかり呑んでましたが
最近「久しぶりに会う熱き倭たち」ってのがブームのようです。
ありますね。そういうの。
新宿で呑む。
金はないんだが、どうもチェーンで済ますのはもったいないと思って、
ぶらぶらぶらぶら二十分くらい歩き回る。
タロちゃんは
「いやいや、もうヒサシのいいと思ったところならどこでも」
と言い、
己は「あ、そう?」と言って優柔不断でグルグル回る。
優柔不断とも言いますがねぇ、直感アンテナがピンと来るのをじっくり待っている
とも言えるんでィ。
で、結局待ち合わせ場所に戻ってきて、その近くの居酒屋で呑む。
牛タンやだという。
店に入るやいなや己が
「タロちゃん、己、今日金持ってないんだ。
いや、今日一日財布を置いて来ちゃって。
後日、振り込むから今日は出して頂けないでしょうか。」
どんだけ最悪な奴なんだと自分でもツッコミを入れつつ
「ああ。全然いいですよ」
しかし、この店、お客さんは一組しか入ってないし
なんかダメーな雰囲気が漂ってる。
メニューをみると第一印象は「高い」
んでもって、なぜかメニューがベタベタしてる。
うーん。
牛タン自体はたぶんイケるんだろうけど、それも値段相応な予感がするし。
タロちゃんがカードが使えるかどうか確認し
使えないらしいので
「じゃ、俺先に金おろしてくるね」
といったん店を出る。
待っていると、店員が「お飲物は...」
「あ!あー。ちょっと待って下さいね。連れが戻ってくるまで。」
うーん。と2分考えこんで。
荷物をザッとまとめて
「あ!己、連れを呼んできますぅ」
許せ。お通しが通ってなかったのもさいわいだ。
再び、一階で待っているとタロちゃんが
「ただいまって...。アレ?」
「やっぱあそこはやめよう。」
そのかし、五階のこの店にしよう。(牛タンやは三階)
写真がかなりイイ感じだが、どうみてもオッちゃんが集まる居酒屋。
オッちゃんが集まる居酒屋自体は問題ないのだが、
最近自分が老け込んできているという自覚をもつ己は、
行動から変えていきたかったのだが、この際仕方ない。
オヤジ属性+5だ。
タロちゃん今度アゲアゲなクラブに連れてってくれ。
ヤング属性+10で帳消しにしてくれ。
店に入ったら、もう入った瞬間からイイ感じがわかる。
わかる。
わかってんだよ。
問題はオヤジ属性だけなんだ。
タロちゃんとひとしきり熱い語りを繰り広げる。
「いやー、ヒサシのメールの署名とかあんじゃん。
あれみてると、ヒサシの周りスゴイ人ばっかで
俺の呑みでヒサシを満足させられるのかなぁって。」
なに言ってンスか、タロちゃん。
最高ですよ。
己はサシ呑みに関しては、つまらんと思ったことはないよ。
自分がつまらんと思う奴とは呑まないし。
自分が相手に対してどれだけのパフォーマンスを出せたかどうか考えることはあっても。
友と一緒にいて、ただ酒を呑むだけでも楽しからずや。
この店、酒は美味い。酒は美味い!
(わかるね?)
親父さんが最高で、この人のアジが店に出ているから、みんな集まるんだろうナァ。
親父さんからの言葉をご紹介。
「アタシはね?新宿に昭和30年からいるんですよ。
もとは寿司を握ってましてね。
新宿って言ったって昔はなんにもなかったんだから。
今は早稲田で止まってるけど、新宿まで都電が走ってたんですよ。
チンチンっていってね。
んで、アタシが小僧の時なんかね、お金なんかもってないわけですよ。
丁稚先からお遣いにいって、電車代払わずにタダで乗るわけ。
んで、還りに親方が、「昼の小僧の分」って言って払う。
そんなのが当たり前に通っていた時代でした。」
タロちゃんと焼酎を傾けながら、タイムトラベルに赴いた。
投稿者 多苗尚志 : 2006年11月27日 12:29編集
[ 蓮見太郎伝
・多苗尚志のサシ呑みクエスト
]