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07.02.08 木曜日

多苗尚志のサシ呑みクエスト40


前々から呑みたいと思っていたが、タイミングが合わず

今日ついに、それがかなえられた。


倭は寿司職人である。

前日の夜に
「明日、楽しみにしています。

 これから漁にいってきます」
というメールが入った。


新橋SL広場で待ち合わせである。

ケータイメールのやりとりで

「中央にいます。ハンティング帽子をかぶっています」

とくる。

果たして、SL広場の中央に品よくハンティング帽子を被っている倭がいた。

“寿司の伝道師”岡田大介である。


己は大体、人と待ち合わせて店に入るまでが落ち着かない。

店に入ってからじっくり面をつきあわせて語りたいのであり、
移動中は気もそぞろなのだ。

彼とは何度も会っているが、サシで話したことはない。


「友交のスタンス」がまだ成り立っていない。

ツッコミ役になればいいのか、ボケ役になればいいのか
愛情深く接した方がいいのか、つっけんどんの方がいいのか
タブーの話題は何か、禁句は何か…

まぁ、軽くあいさつからいこう。

「ハンティング」帽子と昨日のメールの「漁」というのが奇妙なマッチングを
魅せていたから、そこから触れる。

「なに?漁ってのはなんなの?」

「ああ。まだ始めて3ヶ月くらいなんだけどね、船で魚獲りにいってるんだよね。

 ホントに寿司やるんだったら、どこ産のマグロがイイとか言ってられないじゃん?」


ピピー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

己は脳内にサッカーの点が決まった時のホイッスルが鳴ったのが聞こえた。

終了です!

もう今日は終了。

もう還ろう。

呑まなくてイイよ。

惚れたわ。

店に着くまでに惚れたのは初めてじゃよー!!!!


「どこ産のマグロがイイとか言ってられないじゃん?」

魅せ用のセリフってあるんですよね。

『あ、こいつ今己を惚れさせようとしてるな』って分かっちゃうセリフ。

確かに嘘はついてないのかもしれないけど、
まだそのセリフがその人の奥底まで馴染んでないっていうか…

でも、岡田君の場合は、もうなんか、当たり前ですもんね。

それがすごいとか自分で全然思ってないし。


「どこか面白い和食の店で食べよう」というテーマになっていたので
あらかじめ“正統な異端者”森村隆行に協力を申請し
新橋の焼鳥屋をご紹介頂いた。

「自分は(自分の考える)寿司の道に生きる」というスタンスが明確だからであろう。

一緒に呑んでこんなに気持ちいい。

「おまかせしかやらない。

 やっぱり、季節が違うのになぁとか思いながら出したくないから。

 1人5千円でやってたんだけど、人気が出てきて毎日仕事とかになっちゃって
 とてもじゃないけど回らなくなっちゃった。

 だから、怖くもあったけど、1人1万円にした。

 自分も成長しなくちゃいけないしね。

 それだけのものを出そうって頑張ればいいんだし。

 お陰様で好評頂いてます。」

最高だ。

投稿者 多苗尚志 : 2007年2月 8日 02:10編集
[ 森村隆行伝岡田大介伝君は己の初めてです ]

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