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07.05.28 月曜日
多苗尚志のサシ呑みクエスト51 本田温志
肩凝りがひどい。
姿勢が悪い。
背を丸くして胸が絞められていてそのせいで呼吸が浅くなっている気がする。
右半身と左半身がズレてる気がする。うまくリンクしてない感じがする。
てなわけで、色々整体院を探していたわけだが
おや、なんとまぁ会社の近くにあの方たちがいたことに気がついた。
本田家のみなさん。
本田温志
"三位一天使"本田三佳の夫妻と
本田明日美
本田あんの娘ふたり。4人家族。
温志さんが整体(生体という)師でいらっしゃる。
本田家とは本田三佳が「私には夢がある」のスタッフでそれが縁だ。
「夢アラー」のみんなで食事をする機会にはよく家族4人でいらしている。
「私には夢がある」という同じコミュニティに属しているが
これまで、己は本田家とは"スピードの哲人"清水宣晶や"藍田玉を生ず"五十川藍子と
比べれば格段に縁が薄かった。
特に旦那さんの温志さん
温志さんのことをみんな「あっちゃん」と呼んで親しくしている。
しかし、己は今までお名前を呼んだ事もなかった。
話した事もなかった。
9回以上、お会いしてると思うが一度も話していなかった。
あいさつすらしていなかった。
なぜか。
必要な機を待っていたからだ。
同じコミュニティにいるということはある種の精神背景は共有していると云える。
で、あるならば、あとは機だけだ。
何度も顔を合わせておきながら、あいさつもしないというのは不自然で無礼な話でもあるが
己はそれ以上に中途半端に話し掛けて上っ面の話をすることになるのが嫌なのだ。
これはパラサイヨなんかでも言える事だ。
必要な人とは必要な時に出会う。
無理矢理、顔だけつないでおくというのは好きではない。美しくない。
己はそう思う。
今回、整体ということで情報を集めている間に本田家の事が浮かんだのは結構後のことだ。
もし、彼らのことが浮かぶ前に、他の整体師と出会っていたらそれまでだろう。
もしかすると死ぬまで本田家とは縁がないかもしれない。
それはそれでそういうものなのだ、と己は考える。
果たして、機は熟した。
己は本田家へ向かう。
お宅に施術室がある。
まず、問診から始まる。
名前と職業を尋かれる。
改めてあいさつをして、職業を説明した。
温志さんは、初めて知ったという反応をしていた。
そういうものだろう。それでいい。
そして、もしかすると、温志さんも己と同じ考え方かもしれない。出会いというモノに対し。
温志さんと呼ぶ事も今日決まった。
会話の流れの中でなんとなくそう微調整されていく。
気がつくと己は「ひーちゃん」と呼ばれている。
うん。
それでいい。
温志さんの施術が気に入った。
とてもきもちいい。
己は伏臥し、身体を温志さんに貸す。
精神が温志さんの隣に体育座りして「どうですかねこの身体」と一緒に診ている感じだ。
身体を貸している間、「健康」や「宇宙」や「歴史」についての考え方を
ふたりで語り合う。
酒は要らない。
酒のかわりに己の身体を触媒にして語り合おう。
己の大体のスタイルとして、つきあいのはじめはひたすら聴き手に回り
相手のことをある程度つかんだ、あるいは自分の事をわかってもらえたという
感触があった時に初めて自分の事を自分から語り出す。
しかし、温志さんにはいきなり自分から語り出す。
機が熟している事を感じる。
「体は1回では治らないですから、よければまた3週間後に来て下さい」と言われた。
望むところ。
それくらいの周期がいい。
本田温志と己の歴史が今日始まった。
投稿者 多苗尚志 : 2007年5月28日 01:31編集
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