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- 夏休みの復権
08.03.16 日曜日
夏休みの復権
生徒の家には、蚊帳つきのベッドがふたつあり
別の部屋にもうひとつ大きなベッドがある。
普段は、そこでおばあちゃんとお父さんお母さんが寝て、
大きなベッドで他の家族が寝ていると思われる。
12時を過ぎてもキャンプファイヤーは盛りを過ぎず
この生徒たち15人くらいはいつ還るのかなぁ?と思っていると
まるで還らない。
寝よう、ということになり、
女性の先生たちは大きなベッドで
おばあちゃんと己は蚊帳のベッド
家族はなんか家の奥の方に消え
生徒たち15名は庭のハンモック(5個)やベンチで寝るという
ええええええええええ?
な状況。
「いやいやいやいや」とベッドを断っても
「いえ、先生。どうか。」と言われるので
やむを得ず、じゃあ…それで。
翌朝は6時起きで
朝から空き地で生徒たちとラジオ体操→フットサル
サッカーは世界言語なのでデキた方が良い。
その点、己はそういうところも見越して高校はサッカー部で
サイドバックだったのですが、
ベンチを温めたり、部活後に2人乗りで駄菓子屋に征くことが
「毎日の意味」だったので生徒たちにも軒並みドリブル突破されるわけです。
たっぷり汗をかいて7時半から朝ご飯
9時半に生徒のお兄さんの店へ
お兄さんはシェフ→床屋の開業。
己もベトナムカットになるのでした。
トゥイーちゃんの洗髪をするティーちゃん
その後、生徒のお父さんのゴムの樹畑へ。
ここの風景がまた最高でした。
歳をとって佳かったことのひとつは
感受性がどんどん高まっていくことです。
餓鬼の頃はこの風景をみてもなにも面白くなかったでしょう。
この奥に白鳥が三羽、音もなくゆっくり飛んでいました。
白い羽衣が樹のあいだをゆらゆらと漂っているようでした。
もちろん、シャッターを斬ることなどできませんでした。
カメラを構えることすらできなかった。
その数秒間、己は永遠に住んでいました。
他にも美しい風景にことかきませんでした。
己は今回の旅行中、ほとんど時計をみることがありませんでした。
小学校の夏休みってそうではなかったでしょうか。
ただただ莫大な時間が存在する豊かさ。
何時から何時は、どこへいって
何時から何時は、買い物をして
何時から何時は、食事をして
楽しめているなら問題ないのですが
日常の時間の束縛から抜け出してきたのに
休暇で尚、時間に縛られているとしたらそんなものは休暇でもなんでもない。
久しぶりに極上の時間を過ごした気がしました。
投稿者 多苗尚志 : 2008年3月16日 12:41編集
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