Sincere Speeder
清水宣晶
なにをしてる人?

プロフェッショナルwebシステム制作会社
株式会社インフォアロー代表取締役社長

メールマガジン
矢文
http://www.infoarrow.com/yabumi.htm
会見場所

15:00〜
渋谷・ニューヨーカーズカフェ

無線LANも電源もあってPCな2人にピッタリの場所

多苗が食べたメニュー アイスコーヒー
会見者のメニュ アイスカフェオレ

 

 
 

 

続・本気で生きる

多苗尚志(以下、多苗):えーす


清水宣晶(以下、晶):応

…。
多苗はさ、なんで出会いがそんなフラットなの?


多苗:え?
晶: 何日かあいて会った気がしないくらいフラットなんだけど。

多苗:ああ。
己は友達とバイバイって言っても別れた気がしないの。

世界を友達とルームシェアしてるような感じだからさ。
ルームメイトといちいちバイバイって感じしないでしょ?
また家で会うんだから。
別れもこんにちはもない。
在るのは最初のこんにちはだけなのね。


晶:おお。
多苗:まぁまぁまぁ。始めますよ。
晶:なんだよこれ
インタビューかよ。
多苗:笑。インタビューでもあるから
晶:写真もとるのかよ。

多苗:撮るよ撮るよ。


晶:こんな時間でも昼食会見になるの?
多苗:なるんだよ。

よいっしょ(椅子に座る)

今日さ、歯の詰め物してきたんだけどさ
あれさ、歯医者ってさ、なんでマスクしてんの?


晶:いや、ツバが飛ぶからだろ。
多苗:ふーん。
あれ、歯医者はなんで女いないの?
普通の医者は女医っているけど。
晶:いや、歯医者も女医いるよ。
多苗:助手はなんでいっつも女なの?

あの卵はどうなっちゃうの?

いつになったら歯医者に成長するの?


晶:いや、歯科助手はいつまで経っても助手なんだよ。
多苗:そうなの!?
成長しないの?
晶:成長って言うか、あれでもう完成形だから。
多苗:へ〜

あのさ、岩村ちゃんと初でサシ呑みしたんだけどさ、
岩村ちゃん面白いね。

本気で生きてるよあの人。


晶:ああ
多苗:最近、思ったんだけどさ、当たり前なんだけどさ、本気で生きてる人って本気で生きるって言わないのね。
晶:ああ
多苗:(おどけ気味に)本気で生きてない奴に限って本気で生きるとか言うんだよ。
晶:そりゃそうだよ。
多苗:笑。
晶:自分でもうできることは口にしないわな。
多苗:!
そうなんだよ。
己もさ、よく「多苗さん熱いですね」って言われるけどさ、己は自分のこと熱いなんて思ってないのね。
熱いって何だよ。みたいな。

熱いって言葉じゃない、みたいなね

…。

あ!

キちゃったよ。己がまた晶に発信することで己の中にまた生まれちゃったよ。

ここ最近さ、己の友達で本気で生きてるなと思う奴、3人ぐらいに本気について話をしてきたんだけどさ

共通してるのはなんかみんな「本気」って言われてピンと来ないって顔してるのね。


晶:そうか
多苗:己もさ、熱いって言われて熱いとかそう言うんじゃないんだよねって。
晶:なるほどね。
多苗:うん。そういう言葉じゃないっていうかな。
キちゃった。
晶を触媒としてキちゃった。
晶:「本気で生きる」か。本気で生きてない奴ってどんな感じなの?
多苗:だからぁ、己みたいにアクセル踏みながらブレーキ踏んでるような奴よ。
晶:なるほど。
多苗:どっちなんだよ!お前はどうしたいんだよ、みたいなね。
晶:ああ

でもね、なんつぅかな。さっき言ったアクセル踏みながらブレーキ踏んでるというのも
本気で生きてるんじゃないかな。


多苗:なんで?
晶:だって普通はそんなこと考えもしないもの。
考えようとしてるからそういう表現になるんじゃないか。
多苗:自分なりに?
晶:これでいいのかって考えることは本気じゃないとできない。

多苗:ああ、そうか。
なるほどね。それも本気のひとつだと。なるほど。


みっしょん

多苗:本気で生きる…。

生き方なぁ。
みんなさ、ホームページとかみたらミッションとか書いてあってさ。
ミッション。(批判的におどけて)僕のミッションは〜することです。とかあーヤダヤダ!


(顔を見合わせて)
二人:爆笑。
多苗:いや、嘘よ。いいなぁと思ってんだよ?
そんな風に言い切れればさ。ひがみで嫌だって言ってるだけで。
晶:要らないんじゃないか?
ミッションなんて。
多苗:あ、そう。
晶:もう古いよ。ミッションなんか。
多苗:熱い!

爆笑。

熱いよそれ。


晶:熱くミッションとかね、言っててもね、なんだろうな。
こないだメールでも(多苗に)返信したけどさ。
どっかに行くんじゃないんだよ。今いるところで感じるようにしなくちゃ。
多苗:出ちゃった。

またふるってるよ、この人。


晶:だって、ミッションとかやってると、核戦争とかなったときに、なにかを残して死んでしまうことになる。
常に今をよしとしていかないと。
多苗:なるほどね。

ただ、でもミッション持ちながら、今を満足することってできるよね。
なんとなくこんな感じかなって。


晶:そう。だからミッションってねそんな程度なんだよ。
多苗:なるほど、今を肯定するのが大事だから、それのために使うツールはなんでもいいんだね。
晶:うん。…。そうだね。
あればあるにこしたことはないけどそんな程度だよ。
必須じゃないよ

多苗:え、でもさ…、
そう!晶の生き方を知りたいんだった。

はい!(手を打つ)晶の生き方一丁!

なんていうのかな、君は悠久な…長江って感じだな。


晶:あ、そう。

 

質問への答えや決断は3秒でなされないといけない。

多苗:晶はもう恋愛以外では凹まないの?


晶:凹むよ。
それが一番凹むよ。
多苗:いやいや、以外だよ?
晶:あ、以外か。
うん。
人間関係が一番凹むね。
多苗:土方状態だね。
晶:え?
多苗:恋愛以外で凹まないって土方の名言なんだよ。
晶:さすがヒジピー。
多苗:なんだよもう。晶は意外と己のページを見てくれてないから嫌だよ。
晶:え?
多苗:それ土方の名言じゃないか。己のサイトに載ってるよ。
晶:さすが。さすがは噴水で倒立する漢。
多苗:笑。それは…笑。それは土方じゃないから!
晶:爆笑。

多苗:もう言えば言うほど深みにはまる漢として有名だよ。

晶君、今の課題は何なの?


晶:…。課題か。
多苗:君はでもあれだよね、ちゃんとこう、働いてお金もある上で自由な漢として有名だよね?
いつでも対応可能じゃん。反復横跳びバリに。
晶:…なにに対応可能なんだよ?
多苗:今から呑むぞって言ったらいつでもすぐに対応可能じゃん。
行くか!ってさ。

そんな自分は望むところ?


晶:いやいや、それが目的だったから。会社辞めたのは。
時間だね。時間が望みだった。

多苗:まずはそれだよなぁ。


晶:時間がある方がいいよ。多苗、今時間あるわけじゃん。よっぽどその方がいいよ。


多苗:うん、でも己はその時間を消費、潰していってしまってる感があるんだよ。
だから、それが課題なんだ。
さぁ、晶君は次はどうなるの?


晶:だから、俺は今準備期間だなぁと思うんだよ。

俺さっきちょっと思ったのはさぁ、無印良品のカタログみてたんだけどさぁ
家具とか色々みてたんだけどさ
このカタログ、スゲェんだよ
必要な情報全部入ってるから店に行く必要がまったくないんだよね。

俺はこういうのを自分のために作っておきたいんだよ。

インフォアローのことはこれをみれば全部分かるって言うのを作らなくちゃいけない。
俺がいちいち営業とかに行かなくてもこれをみれば…俺がもうこの世からいなくなっちゃっても
全部わかるみたいにしとかしちゃいたい。


多苗:もう打ち合わせとかウザイと!
小賢しいと


晶:ウザイ。
今までも一応あったんだけど、会社概要とか見積もりとかやっぱり俺が実際話を聞かないと伝わらないんだよね。

俺はなんか自分が、そのホームページとかみて、
俺がその相手のことを知りたい時にそこに全部あるというスタイルが好きだから。

まず、俺も、相手から連絡を受ける場合に俺のことは全部ここにある、と。
それを理解してもらって
それでもわからないことがあったら連絡とってくれっていう風にしようと思ってるのね。

そしたら、もう俺はあらゆる外部の環境からフリーになる。

これね、さやちゃん(和田清か)、なんかも同じ思考回路があるんだけど
後でやるんだったら今準備した方が十倍効率いいんだよ。

求められてからその場で対応するよりも、求められる前にあらかじめ想定して準備しておく方が
すっげぇ効率がいい。

「貴方の会社はなにをしてるんですか」と言われた時に
その場で答えを考えるよりもあらかじめ答えを用意しておく方が効率がいい。


多苗:なるほど。


晶:質問への答えや決断は3秒でなされないといけない。


多苗:あー。己は無理だな。


晶:3秒で決断するためになにが必要かっていうと、自分にとって大事なことがなんなのか分かってるかどうかなんだよ。

自分にとってなにが大事か分かってれば決断は瞬間なんだよ。

大事なことが分かってない奴は欲張る。


多苗:ああ。


晶:とりあえずとっておこうってなる。これももらっておこうかなって迷っちゃう。


多苗:ああ!なるねぇ。


晶:それはねぇ無駄なんだよ。


多苗:己、電車乗る時初乗りしか買わないもん。
どうせ後で精算するんだし。


(うんうんと頷く晶)


多苗:晶ちゃんはこう、少しずつ少しずつ…段階的にこう…
ちゃんとそして確実に進んでいってらっしゃるよね。
己はこう…進んでいく次の足場が全然みえないんだよね。

しかも方向がよくわからずもやの中にでかい島がみえたりして

「あそこに行くのだ」なんつって


晶:そうか

なんかさ、どこに行くか分からない不安もあるけど、どこに行くか分かってしまう不安てのもあんだよ。

いずれそこに行くんだからさ。
どこに行くかってのは遅かれ早かれ分かるんだよ。
選択肢はどんどん勝手に狭まっていくからさ。


多苗:なるほどね。
なんとなく分かる。

晶ってなんでこんなに頼れる人間なのに、雰囲気は頼れない感じなの?


晶:苦笑。

そんな頼りない?


多苗:笑。「そんな頼りない」わけじゃないけど。


晶:実際そんな頼れるかな。


多苗:いや!
スゴイよ?
晶はスゴイよ。
こんな頼れる奴はほとんどいないよ?


晶:頼られない限り自分からはなにもしないからかな。


多苗:うーん、そういうことなのかな。

…。

己はもう28で、我ながら今だに何者でもないっつぅのが驚きなのよ。

まぁでも、なんかこう、伝わってるかも知れないけどだからといって腐ってるわけじゃないんだよね。
己ってホント駄目だよななんて全然思わない。
笑。
他の奴が見たらそうなれよって話なのかも知れないけど。

今は単純にお金のところが駄目なんだよ。


晶:そうか。
お金があったらもっとマシになると思う?


多苗:思うよ!


晶:あ、そう。


多苗:…マシにならないんじゃないか、と。


晶:うーん。金でどうこうできることってないんじゃないかな。


多苗:…。

でも、まさしくね、欲張ってる感じは今あるよ。
なんでもとっておくって。
なんかの足しになるだろう的な考え。


晶:そうだろうね。
わかるよ。


多苗:でも、己は自分のシアワセはなんなのかって分かってるつもりなんだけど。

己は人の前に立って、なにか人に仕掛けて、人と人をつないで、
人と何かをやっていくというのがひとつと
あと、文章を書くこと。


晶:うん。


多苗:でも、己なんか今自分で言っててそこに自信はないけどね。


晶:うーん。


多苗:周りから言われてるからって感じはするよ。


晶:なるほどね。


多苗:今はプランナーとタレントと作家になりたい。
ぶれぶれ


晶:なりたいものがそんだけあるだけいいんじゃないの?
なにもないよりは


多苗:いや、でも気持ち悪いよ。喉がザラッとしてる感じはあるよ。
ホントかよ?お前。言わされてるだけなんちゃうん。って。

己はいつもだったら
なにになりたいかって聞かれたら
「そんなもんねぇよ」って答えるよ。

今は、晶とシンクロしてるから、あるいはシンクロしてないから、笑、そんなことを言ってるけどさ。

晶と和田さやかはやっぱり似てるんだよな。
不測の事態にも対応できるというかさ。

円という感じがするよ。
武術の理想型みたいなね。


晶:笑。あ、そう。


多苗:うん。


晶:俺もさやちゃんとは似てると思うよ。なんというか波長がね。

言葉の切れ端とかも似てるしね。


多苗:なるほど!

前回岩村匠さんからの継続質問 「あなたの信念は何ですか」

晶:信念…。
speed does matter(スピードが重要である)


多苗:あー、言ってるね。

なんでそう思うようになったの?


晶:んー、そのことの大事さに気づいたのは会社を立ちあげた時だと思う。

一番、俺ね、人に誠意をみせる一番手っ取り早くて分かりやすい方法ってスピードだと思う。

それ以外のなにやったとしても遅かったら誠意って伝わらないと思う。


多苗:それ…いつ考えたの?


晶:仕事始めてからだと思う。


多苗:学生の時とかヘボかった?


晶:ヘボかったヘボかった。
俺学校の授業とか間に合ったことなかったもん。

それが変わったんだからやっぱり、会社勤めもよかったなぁ。


多苗:決断の早さなんかにも重点を置いてるんだよね。


晶:そうそう。

感動って…

晶:今アレだね、俺が思うのはさ

感動ってさ、
人の創ったもので感動するのって二流の感動だなと思う。

自分の体験で感じたい。


多苗:それは己もなんか分かる気がしていて

映画でさ、スゲェ感動して、泣いちゃって、でも映画館でてきたら

「さ、なに食べようか」って。


晶:笑。


多苗:そんなわけないじゃんね。

そりゃとりあえず、飯食うよ。呑むよ。

でも、そこでの話題はずっとその話、映画なら映画の話をずっとしてなきゃいけないんだ。

己が感動した時ってそうだったよ。


晶:映画観たの?


多苗:いや、イベントだね。

自分のやったイベントの時は、打ち上げではずっとそのイベントを振り返ってるよ。

最高だったなぁって。

第一印象

多苗:晶の魅力に気づかない奴は多いと思うよ。


晶:あ、そう。


多苗:こんな面白いのに。


晶:でも、俺はそれでイイと思うよ。


多苗:おお。望むところ?


晶:笑。望むところだよ。

第一印象のテクニックってよく語られるじゃない。相手の印象をつかむべく15秒でカタをつけろ、とかね。

俺はそれができないんだけど、できなくてもいいと思ってるよ。

そのときに、短期的に効果は上げても、もっと長いスパンでつきあうってこととはまた別だからね。


多苗:そうだね。ビジネス上なら第一印象つかめればいいだろうけど…


晶:ビジネス上でもいいと思わないよ。

ビジネスでもそんな短期的につきあうよりも長期的なスパンでつきあえるパートナーが欲しいからね。

所詮テクニックだから。

次の会見への継続の質問

「自分の余命が1週間しかなかったら、何をしますか?」